熊野三山参拝の予習

9月中旬に念願の熊野にようやく行ける事になった。本当は10月あたりに長期休暇を取って、ゆっくりとまわる予定だったのだけど、今やっている仕事的に無理。しかしあきらめきれないので、今回はまずは一泊二日で行く。

まずは熊野三山の基本情報。リンク情報のみを記しておく。

次に主祭神についてまとめる。時代によって変遷があった。高田崇史の「QED 熊野の残照」できれいにまとまっていたので転載。ただ、オリジナルでは速玉大社の御祭神として速玉大神しかあげられていなかったので加筆した。

那智大社は元々は滝への信仰がオリジナルにあるはずだが、文献への初見は比較的新しい。1082年の「扶桑略記」に、熊野山大衆が新宮・那智の神輿をかついで上洛した、という記事があるようだ。本宮大社主祭神であったとも言われている夫須美大神が那智大社主祭神に移動している。また、少なくとも863年から940年の間は、速玉大社の方が本宮大社より社格が一つ上だったようだ。

次に、これらの神々がどのような神々と同体とみなされ、本地垂迹説から本地とされたのかまとめる。

熊野那智大社のオリジナルと思われる那智の滝は次のように比定されている。

熊野は、神武天皇の東征の舞台でもある。手元に日本書紀がないので、また今度まとめようと思う。それにしても熊野はすごい。このようにまとめてみただけでも、神々のスケールがすさまじく大きい。

*1:「別冊太陽 熊野」において小山靖憲氏(帝塚山大学教授)は、「なお、熊野の固有神を記紀神話に結びつけ、家津御子神素戔嗚尊、(中略) に同定する説が近世以降にみられ、ここにも出雲神話の解釈が影響しているが、このような新しい説は無視してよかろう。」と言っている。新しい説と言っても平安時代末期には一般的に言われていたようなんだけど。。